あいさつ

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2010年10月1日金曜日

文京ファミリーシステマの当面の方針っぽいもの

文京ファミリーシステマでは、基本的にお母さんとお子さんの両方に楽しんでもらう方針です。子どもだけではいけません。むしろお母さんに優先的に楽しんでもらいたいと思っています。

なぜならその方が子供のためになるからです。

基本的に子供は周りの人のマネをします。もし子供が練習している横でお母さんがおしゃべりに興じていたらどうでしょう? 子供は本能的にそのマネをしたがります。なぜなら子供はマネをすることで様々な動きを学んでいくからです。それを差し置いて子供にだけちゃんとやらせようとするのは、ちょっと不自然なことです。

 逆にお母さんたちが楽しくシステマをやっていたらどうでしょう。子供たちも自然にやりたがりますし、お母さんたちも盛大に身体を動かしてすっきりしますので、一挙両得です。

なので、お母さんたちにもシステマの技を色々と教えて、楽しんでもらうようにしています。

そうやって子供たちが楽しんでいくと、他の子供達がそのマネをします。子供は大人よりも少し年上のお兄さん、お姉さん達のマネのほうがしやすいからです。というワケで、お母さんたちにシステマを楽しんでもらうことで、その子供たちやその周りの子供達もマネをして、身体の使い方をいろいろと学んでもらうことが出来るのです。

ですからもし「うちの子は言うことを聞かない」「ちゃんと練習をしない」と思っているお母さんがいたら、そんなことは全く気にしないでください。まずは自分が練習を楽しむことをおすすめします。子供はそっちのけでかまいません。そのへんで走りまわったり、勝手に遊んでいたりしていても構いません。

子供はそうやりながらも、大人たちの動きをしっかりと見ています。そうして、「あの動きはなんなんだろう」「お母さんたちは何をやっているんだろう」と一生懸命イメトレをして、「やってみよう」と思った時に唐突にその動きをしてみたりします。 例えるなら頭の中にコップみたいなのがあって、そこに少しずつ「システマの動きの記憶」を注ぎこんでいくことで、自ずと出来るようになるのです。

お母さんたちであれば、子供が突然歩き出したり、言葉を発したりする瞬間に数限りなく立ち会っていることと思います。これはそういったことと同じようにしてシステマの動き、つまりは自分の心と身体を柔らかな使い方を学んでもらおう、というアプローチなのです。

初めて参加されるお母さんは、ファミリーシステマでは子供が勝手に走り回っているのをみて、不思議に思うかも知れません。

でも実は、そんなワケがあるのです。

こうやって考えていくと、子供がシステマを上手になる一番のコツは、お母さんが思い切り楽しむことなのかも知れませんね。

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